晩秋の某日、JR山手線目黒駅。
ここからバスに乗り・・・・・
目白台三丁目へ。
この日行ったのは永青文庫。
細川家下屋敷の跡に建つ、細川侯爵家所蔵の美術品を集めた美術館です。
門の横には教育委員会による案内板が設置されていました。
うっそうと茂る木立の奥に・・・・
永青文庫の建物がひっそりと佇みます。
「細川侯爵家の・・・」と言う割りには地味で黴臭い(失礼)のは、ここが細川家の家政所(事務所)だったからでしょう。後述する和敬塾の敷地内にある侯爵家の本邸は非常に美しいものだそうです。
今回の展示は永青文庫の所蔵する茶入のコレクションでした。
唐物が多いのかと思ってたのですが、意外なことに殆どが瀬戸でした。中国発祥の文物を見事に日本人好みに昇華させた、陶工たちの技量に改めて感心させたれました。
大名家のコレクションと言うと、何百年の間に累々と収集されたものと思われがちですが、意外と近世に蒐集家の当主が集めたものを核としていることが多い。大名家ではありませんが、泉屋博古館の住友コレクションも公家出身の15代当主住友春翠の蒐集品が中心です。
細川家のコレクションも代々の所蔵品に加え、昭和期に16代「護立」公による蒐集物が多い。今回の展示でも元は細川家の家臣が所蔵していた茶入があったりして、興味深かった。
永青文庫の隣の和敬塾。ここも元は細川家の下屋敷の一部です。
村上春樹が一時住んだことでも有名。ノルウェイの森の冒頭にも登場します。
写真を撮ると怒られるんじゃないかと、ドキドキしました。
ご近所の間野記念館。残念ながら休館でした。
東京カテドラル聖マリア大聖堂。この向かいに椿山荘があります。
閑静なお屋敷町ですが、交通の便は悪い。だから開発が進まずに町並みが残っているのかもしれません。お屋敷町の町並みは文化遺産として保護する価値があるようにも思えます。
帰りは目白へは出ずに、来た時と同じバスに乗って新宿へ。
新宿駅周辺は平べったいビルが多いですね。
2010.11.16